便秘薬成分が含まれる処方薬・市販薬・お茶を解説
代表的な便秘薬
コーラックⅡ
新ビオフェルミン
S錠
便秘解消をサポート
おすすめのお茶
モリモリスリム
桃花スリム
同じ便秘でも子供と大人では原因が異なります。また、お通じが良好かを自己判断できる大人と違い子供は本人が認識できていないことも多いので、大人が便秘かどうか判断してあげる必要があります。
ここでは「子供の便秘で多い原因」や「子供の便秘を判断するポイント」、「子供と大人の便秘の違い」、「子供の便秘の解消事例」をご紹介。お子さんのお通じが気になっている方は参考にしてみてください。
若くて健康な腸を持っているはずの子供が便秘になってしまうのはなぜでしょう?子供の便秘の原因を調査しました。
離乳期の子供は大人と比べ腸の機能が未発達なために便秘になってしまうことがあります。一般的に赤ちゃんは5~6ヵ月ごろになると離乳食をスタート。しかし腸の機能が大人と同じくらいになるのは2~3歳ごろです。母乳やミルク中心の食生活から離乳食へ徐々に移行していく過程で未熟な腸が食生活の変化についていけず便秘になってしまうのです。
また、離乳期の子供は腹直筋というお腹の筋肉もまだまだ未発達。うまくお腹に力を入れられず排便しきれない場合にも便秘になってしまいます。
離乳食を与えて母乳・ミルクの量を減らしていくうちに水分が不足して、それが便秘を引き起こすことも。離乳期には水分量にも気を遣ってあげましょう。
子供が便秘を起こす原因で特に多いのが「トイレトレーニング」だと言われています。繊細な性格のお子さんだと「トイレまで排便を我慢する」というトレーニングを「うんちを我慢しないと怒られる」という風に捉えてしまい、うまく排便できなくなってしまうことがあるのです。
トイレトレーニングに失敗した際に強く叱りつけないのはもちろんのこと、デリケートな子供の心をしっかり理解してフォローしてあげることが、この時期の便秘原因を予防するうえでは大切だと言えます。
「同級生の前でトイレに行くのが恥ずかしくてうんちを我慢した」という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。この体験も便秘を引き起こす原因のひとつ。トイレトレーニング期の便秘と同じように、我慢のし過ぎが原因でスムーズな排便が出来なくなってしまうのです。
学校に通いだすころの子供だと、さらにストレスによる過敏性腸症候群を起こすことも。健康な排便にはリラックスした状態が欠かせません。しかし、学校でトイレに行くのを我慢する経験が積み重なると緊張状態から抜け出せず、腸の動きも緩慢になり便秘が悪化してしまうのです。
「最近うちの子お通じが悪いみたい…」と思っても「便秘」と判断してしまっていいのか、迷うところですよね。
子供の便秘を判断するポイントを~つ紹介します。
1週間に2回以下しか排便がないようなら便秘だと考えてください。また5日以上排便がない場合も便秘です。この状態が1~2ヵ月以上続くようなら「慢性便秘症」という、治療が必要なレベルの便秘だといえます。一度お医者さんに診てもらいましょう。
毎日きちんとお通じがあっても、出すときに痛がっていたり肛門が切れて血が出てしまったりする場合も便秘だと判断してください。トイレトレーニング期にはいつまでも排出されない便が腸内で水分を失い硬くなり、排便時に肛門を傷つけてしまうことがあるのです。
また、痛みが伴うため排便そのものが嫌になってしまい、無理に我慢して便秘が悪化することも。悪循環に陥ってしまう前に便秘を見つけてあげて、適切に対処しましょう。
小さいコロコロの便や軟らかい便が一日に何度も出るのも便秘の症状です。排便があるので一見便秘だと思えない分、周りの大人が注意深く判断してあげなければいけません。
このタイプの便秘症状は腸に溜まり過ぎた便がもれ出るように排出されるために起こります。お腹を壊しているわけでもないのに一日に何度もコロコロ便や軟便が出てしまうようなら便秘の可能性を疑いましょう。
「お通じが悪い」という症状は同じでも、子供の便秘と大人の便秘には原因や改善方法の点で大きく異なります。詳しく見ていきましょう。
子供が便秘になる原因の多くは精神的なもの。トイレトレーニングに失敗したときの嫌な思い出や、恥ずかしくて学校のトイレにいけなかった経験などから排便を過剰に我慢してしまい便秘になる場合がほとんどなのです。また、親が子供を気にかけて「ウンチしたくなった?」「もうじき出るんじゃない?」「そろそろトイレに行ってみようか?」と問いかけることがプレッシャーになってしまい便秘になるというケースも。大人よりデリケートな子供はちょっとしたことが原因で便秘を起こしてしまうのですね。
大人の便秘の原因で多いのは生活習慣の乱れや偏った食生活など。大人でも仕事やプライベートのストレスが原因で便秘になってしまうこともありますが、排便へのプレッシャーで便秘になることは少なく、子供の便秘原因とは異なるといえます。
子供が便秘になった際に大人の便秘と同じ改善方法を用いてもうまくいくとは限りません。大人の便秘は善玉菌の働きを活性化したり悪玉菌の増殖を抑えたりすることで改善します。しかし子供の腸にはもともと、大人よりも豊富な善玉菌が存在しており、腸内環境を整えるような便秘改善方法は効果を発揮しないことも多いのです。
大人の便秘改善方法のなかには子供の便秘に効果を発揮するものもありますが、「同じ便秘なんだから治し方も同じでしょ」と安易に考えないようにしましょう。
ここでは「子供の便秘を無事解消した」という事例を紹介します。お子さんの便秘で悩んでいる方は参考にしてくださいね。
お茶で便秘を解消したという母娘の事例があります。4歳の娘さんとそのお母さんがともに便秘に悩まされており、娘さんが野菜嫌いなため食生活の変更による体質改善も難しかったとのこと。また、このご家族には5ヵ月になる授乳期の赤ちゃんもいたのですが、お母さんの影響なのか、この赤ちゃんも便秘気味になってしまったのです。
困ったお母さんは便秘に良いと評判のお茶を4歳の娘さんと一緒に飲み出したのだそう。すると、まずは娘さんの方に毎日きちんとお通じがくるようになり、続いてお母さんのほうも5日に1度くらいしかなかったお通じが2~3日に1回にまで改善されました。お母さんの便通がよくなったことで母乳の質が良くなったのか、5ヵ月の赤ちゃんもお通じがよくなったそうです。お茶ひとつで家族3人の便秘が解消されたことになりますね。
2歳8ヵ月になる女の子の便秘をオリゴ糖で解消したという事例を紹介します。オリゴ糖は腸内の善玉菌を増やし、便秘を改善してくれることで知られている物質。子供の場合はそもそも善玉菌が腸内に大人より多く存在しているため、善玉菌を増やしても便秘改善効果が得られないことも珍しくないのですが、この女の子のケースではきちんと効いたようです。
7日間続いた便秘が、オリゴ糖をお茶やジュースに混ぜて飲ませはじめてからわずか3日で解消したとのこと。これほど早く改善が見られたのはオリゴ糖の効果に加えて、いっしょに飲んでいたというお茶も便秘解消効果を発揮してくれたためかもしれません。
家の改築で和式トイレから洋式トイレに変わったとたんに子供が便秘になってしまったという事例があります。しゃがんで排便するのに慣れていたお子さんが座ってウンチする必要に迫られて、「うまくできないかもしれない」というプレッシャーから便が出なくなってしまったのです。このケースでは子供自身が、「洋式トイレの上にしゃがむ」「うしろ向きに座る」などの試行錯誤を繰り返すうち、洋式トイレでも問題なく排便できるようになり便秘解消したそうです。
このようなトイレトレーニングのプレッシャーを自力ではねのける子供は決して多くありません。お子さんのがんばりをきちんとホメてあげると同時に、必要に応じて子供向けの便秘解消法を利用してあげることをおすすめします。
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