便秘薬成分が含まれる処方薬・市販薬・お茶を解説
代表的な便秘薬
コーラックⅡ
新ビオフェルミン
S錠
便秘解消をサポート
おすすめのお茶
モリモリスリム
桃花スリム
現代のように様々な医学が発達するずっと前から薬として飲まれていた、お茶。天然の植物による確かな効果は、現代にも漢方やアーユルヴェーダなど様々な形で引き継がれています。
「漢方は2,500年、茶は4,000年の歴史がある」
中国にはこのような言葉があるそうで、漢方が確立されるずっと昔からお茶は飲まれ続けてきました。お茶の聖典といわれる「茶経」という書物によれば夏王朝の前、伝説の時代(紀元前1,900年より前)とされる頃からお茶を楽しんでいた…とされています。ただし、この頃はまだ単なる飲用だったのか、薬として使われていたのかは文献からは分かりません。
伝説の時代の神農帝は、山に生えている草や葉を実際に食べて、食べられるモノかチェックしていたといわれています。これが後々漢方の基礎になったといわれているのですが、このとき解毒に使われていたのが、お茶の葉とのこと。もともとはお茶も漢方の一つだったのかもしれません。
その後、三国時代(220年)の書物には特定の製法のお茶に「酒を醒まし、人を眠らざらしむ。」という効果が明記されていることから、この頃から既にお茶に様々な効果がある事が知られていたようです。
古い時代は支配者階級が中心でしたが、時代を経て民間にもお茶の文化が広がっていき、清の時代には最盛期を迎えます。手間をかけてゆっくりと淹れ、香りを楽しむお茶は勿論ですが、様々な植物から抽出したお茶が人々の健康維持に繋がっていたことは言うまでもありません。食物繊維が豊富な杜仲茶、胃腸の動きを良くするウコン茶、消化を助けてくれるプーアール茶なども有名ですね。中国茶といえば「ウーロン茶」ですが、これもポリフェノールを多く含み、胃腸の動きを活発にします。特に東方美人、岩茶、鉄観音は発酵度が高く、便秘に効果的であることが証明されています。
アーユルヴェーダとは、サンスクリット語のアーユス(生命)とヴェーダ(科学)を組み合わせた言葉。5,000年もの歴史を持つ治癒方法です。
私達の心身の健康を維持しているのは
の3要素(ドーシャ)であり、これらのバランスによって一人ひとり体質も違えば、対処法も異なります。
インド最古の聖典ヴェーダ(紀元前1,200年)では、神々に病気治癒を祈る歌などが書かれているほか、代表的な文献には100種類を超える薬草の使い方、摂取する際の真言が記されています。
これらが医学となってきたのは6世紀ごろ。様々な学派により、内科的・外科的な治療法が確立されています。この頃の医学書は、中国・チベット・アラビアなどの医学にも影響を与えています。
現代においても、アーユルヴェーダは西洋医学の代替手段として世界保健機構から認定を受けるなど注目されている予防医学です。
アーユルヴェーダでは、便秘はいくつかのタイプに分かれます。硬いコロコロした便が出る便秘は、ヴァータの乱れ。水分油分の不足、乾燥、冷え、生活リズムや精神状態の乱れで起こるとされています。このときは、渋みのあるお茶は飲まないほうが良いそうです。オススメは、ギー(無縁バターから水分や不純物を取り除いたもの)入りのホットミルク。
ねっとりした重い便が出ている状態は、カファの乱れ。食べ過ぎや未消化物によって腸が重くなり動きが鈍くなっています。このときは繊維質の多いお茶や、しょうがの漬物などがオススメです。
代表的な解決策をご覧頂きましたが、アーユルヴェーダを取り入れたハーブティーを選ぶ場合、きちんと知識を持つ方に相談して選ぶようにすることで、自分に足りない成分を補い、過剰なものを排出できるようになるでしょう。便秘にはこの成分、このお茶!というのではなく、まずは専門のお店で症状を相談してみましょう。
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