便秘薬成分が含まれる処方薬・市販薬・お茶を解説
代表的な便秘薬
コーラックⅡ
新ビオフェルミン
S錠
便秘解消をサポート
おすすめのお茶
モリモリスリム
桃花スリム
食べる量が少ない方は、便をつくるための材料も不足気味。少量しか便ができないため、腸は「まだ便を排出しなくても大丈夫」と判断してしまいます。これが長く続くと、腸内には便があるのに便意を感じない…という状況に。
そういった方にオススメなのが、膨張性下剤。主成分は水分をたっぷりと吸収して増える性質を持つため、便を柔らかくしてカサを増す効果があります。量が増えれば腸が物理的に刺激され、ぜん動運動につながり、便意を感じ、自然なお通じが来る…というわけです。
特に化学的な成分が使われているわけでもなく、寒天や小麦ふすまなど「食物繊維が豊富」と言われるごく普通の食べ物が原料となっているので、刺激系下剤にあるような危険性はなく、飲み続けたからといって効果が薄れる事もないので毎日飲んでも勿論OK。その代わり、自然の効果に頼るものなので即効性は感じにくいでしょう。
効果が出るのは、服用してから12~24時間後とのんびりなので、緊急性を要する便秘の解消には向きません。2~3日続けて服用すると、より高い効果を感じられます。初日は効果が出なかった、という方も、諦めずに飲むことが大切です。
おなかの張り、嘔吐、吐き気などの副作用が出ることもありますが、刺激系下剤の副作用に比べれば随分と軽いものです。妊婦さんも飲むことができる薬ですが、流産・早産の危険性があるため医師に確認してください。処方薬レベルではなく、自分で積極的に食物繊維の豊富な食品を食べる、というのであれば、妊婦さんでも何ら問題ありません。
膨張性下剤は、水を吸って膨らむのが最大の特徴ですから、効果を最大限発揮してもらうためには水分の摂取量を増やす事が大切です。
下剤を飲むときは、コップ1杯ぐらいの水分を一緒に取りましょう。どんな薬にも共通することですが、水かお湯で飲むと成分がよく働く上、胃の保護にも繋がります。お茶やジュースなど、色々な成分が入っているものは患部にたどり着く前に反応・変質してしまう可能性があるので、避けてください。
欧米化のすすむ日本人の食生活。食物繊維の摂取の減少や運動不足による便秘は、多くの女性や高齢者の悩みです。便秘の改善を望んでいても、激しい腹痛といった副作用が怖い方には、安全性が高く習慣性がない膨張性下剤がおすすめ。
膨張性下剤は作用が穏やかな食物繊維。即効性や強い効き目は期待できませんが、痛みのない自然な排便を促します。水分を吸収して便を柔らかくし、嵩を増やすことで、大腸を刺激。物理的な刺激によるぜん動運動で腸が自ら働きます。自然に近い状態の排便は、「腸の働きが衰える」といった2次的な副作用の心配も少なく、飲み続けることで耐性ができてしまうこともありません。依存症が少なくクセになりにくく、直接腸を刺激しない「機械性下剤」として、分類されています。
激しい激痛といった多くの便秘薬にみられる副作用はありませんが、効果を得るために、たくさんの水分を摂取が必要。お腹が張るといった、食べ過ぎで感じるような苦しさ・吐き気といった副作用があらわれる人も。刺激性下剤成分を含まれることが多い市販タイプの膨張性下剤は、病院から処方される膨張性下剤と違って、刺激性下剤特有の激しい腹痛・嘔吐・下痢などの副作用があることもあります。お茶やジュースといったいろいろな成分が含まれている飲み物との摂取は、膨張下剤の効果を変えてしまう可能性もありますので、お水で摂取すること。胃の保護にもなります。流産・早産の危険性も多少あるため、妊娠されている人は医者の指示のもと、摂取してください。
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